満月通信 199号 ( 弥 生 )

因縁を破るには、新しい習慣作りから

令和五年五月六日は十七夜の満月です。
温かな日が続いておりますが、街角ではツツジの花が枯れ始めているところもあり、花々の開花が例年よりも早いように感じます。清々しい、良い季節になってまいりましたので、新緑の香りがする大気と、お日様の光を求め外出の時間が増えそうです。
カホンという打楽器の練習を始めました。四角い木箱の上に座り、正面の側板を叩き音を出します。中央はバスドラのよう太い音、端部はスネアのようなシャラシャラした音と叩く場所の違いで三種類の打音を出し、ドラムの様にも使われています。
 リズムを刻む事は実に幅広く、難しいものと実感しています。教本を読み知識を仕入れても、身体は上手に動きません。パターンがとても多く、曲調との整合性でカッコ良くも、野暮ったくにもなり、DVDの通りに叩いてもカッコよく聞こえないのです。
 楽器を演奏するためには、身体の特定の箇所を使った独特の動きを覚え、それを継続出来る筋力を養わねばなりません。繰り返し、繰り返し練習することのみが唯一の習得方法、近道も簡単なレシピもありません。リズムをカッコ良く刻めるようになれるのは、まだまだ先の事になりそうです。
 打楽器を始めたお陰で、音楽の新しい一面を知る事ができました。身体が生み出すリズムは感性を刺激します。豊かさ、楽しみがまた一つ増えた気がしています。
 「一滴の水は石をも砕く」、一日十分、二十分のわずかな積重ねであっても、習慣化し身に付けたことは、五年先、十年先に必ず自らの力になってくれます。
 現状からの脱却、一歩先への向上、混沌とした思いから抜けるためなど、過去からの『因縁を破るには、新しい習慣作り』が、大いに役立つことと思います。
 感染症対策に縛られる事も終わりました。新しい時代に勇気を添えて、新しい習慣を始められたらいかがでしょうか。新しい素敵な自分に逢えるかもしれません。

     月 真行

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