満月通信 200号 ( 卯 月 )
令和五年六月四日は十六夜の満月です。
雨の多い時期になりました。東海地方以西では、もう梅雨入りですね。植物たちの成長が早く、少し見ない間に緑の葉がたくさん茂り、花が咲き、いつもの景色が大きく移り変わっています。これを楽しみに、散歩時間が減らぬよう気を付けたいものです。
高橋信次氏は、昭和四十四年、1969年に悟りを開かれたと伝えられる方で、現在も多数の書籍が発行されています。(1976年 四十八歳で帰天)
宗教は本来、個々人の人間性の向上を図り、幸せで充足した人生を送る手引きとなるもですが、過去から現在を含め宗教団体の多くが、個々人の考え方に枠をはめて自由な思考を奪い、強要をしいる正しい真理から逸脱している集団と嫌悪しています。高橋信次氏は現存する”GLA”の創始者ですが、人間性の向上を推進し、あの世とこの世の関連性を明確化され、正しい事とは何を基準とするものであるか、人間は何処から、何を目的として生まれて来たか等を、大きな枠で伝えて下さっています。
その中で重要な真理が、お釈迦様の説かれた「八正道」であるとされています。二千五百年前に説かれた真理は、令和の現在においても不変であるようです。
『正しく見、正しく思い、正しく語り、正しく仕事をなし、正しく生き、
正しく道に精進し、正しく念じ、正しく定に入るべし』
「安らぎの中から幸せが生まれる」は、最も心に残っている同氏の言葉です。平安は正しい判断から生まれます。人が判断をする場所は、頭(知識)、胸(感情)、胆(ハラ、智慧)の三つがあります。頭ばかりに偏ると理屈ぽく、冷たく、独りよがりになります。感情ばかりに偏ると、知恵が湧かず困難に対処できない存在になってしまいます。頭でよく考え、情けを忘れず、損得から離れた徳のある判断を胆(ハラ)で決めることが最良でしょうか。
判断の結果を十分に反省し、智慧を育み、シッカリと胆を練り、本物の正しさと真理を身に付けたいと思います。
月 真行