満月通信 208号 ( 睦 月 )
情熱、パッション、アパッシオナート
令和6年2月24日は 十五夜の満月でした。
3月10日は、如月の新月です。
約2週間ほど発信が遅くなり、大変申し訳ありません。
埼玉では先週に 2日間続けて雪が降りました。日中の雨で瞬く間に消えてしまいましたが、朝カーテンを開けると、窓の外は雪景色、声が漏れるほどの驚きでした。
温かな日、寒い日が入れ代わる不安定は気候が続いていますが、桃色の桜の蕾が咲き始め、沈丁花の芳香も漂ってきました。一歩ずつ、一歩ずつ、確実に温かな季節に近づいているようです。冷えは万病の元、お身体をには十分、ご自愛ください。
友人が放送中のTVドラマ「さよならマエステロ ~ 父と私のアパッシオナート~」のエキストラとして撮影に参加したそうで、主演の西島秀俊氏が、小顔でカッコよく、とても素敵だったと聞きました。
そこで、同番組を後追いで見始めました。解散間近の市民オーケストラが物語の舞台です。楽器の演奏や音響も良く、心温まるストーリーで楽しんで放送完了分を全て見てしまいました。
主人公である指揮者が情熱的に真摯に、人々と音楽に向き合い、人々の変化を生み出して行く様が心を温かくしてくれます。
タイトルにある”アッパシオナート”を調べてみると、クラシック音楽で使われる『熱情的に、激情的に』を促す発想記号でした。
そう、情熱です。
還暦を過ぎて、色々と思案の中にあり、心に何かモヤモヤしたものを感じていました。何か愉しめない時もあり、ハッキリしない心持で過ごすとも多くありました。
考え過ぎの為か、心の中の『情熱の炎』が少し消えかけていたかも知りません。
京セラの創業者「稲盛和夫さん」が伝えられた人生の成功方程式があります。
『 人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱 意 × 能力 』
熱意 = 情熱、 能力 = 技術・スキルと捉えてよいと思います。
三十代の頃、書籍でこの言葉と出会ってから、技術者としての技術力の他に、人としての正しい考え方を学ぶことと、『情熱』を失わぬように心掛けたものでした。
何かに、一生懸命に、真剣に取組んでいれば、壁にブチ当たる事、苦しみや困難に見舞われることは当然の事でしょう。実力不足や、至らなさを感じることもあるでしょう。
その度ごとに、考え悩み方法を替え、殻を破るように自分を変化させる。これらを乗り越えて行かなければ、真の実力を身に付ける事は出来ません。
このためにも、心に『情熱』を持ち続けねばなりません。
あきらめず、情熱をもって続けている限り”失敗”の烙印を押されることも無いですね。
心に灯っている情熱を消さないようにするには、思いを固定化しないこと、疲労を貯め過ぎず身体を労わり健康を保つこと、愉しみを消さないこと等が肝心でしょうか。
情熱に溢れている人に会うことや、映画などを見る、身体を動かし汗をかくことなども有効かもしれません。
工夫を忘れないように心掛けて行きたいと思います。
次の満月は 令和6年 3月25日です。
お待たせして済みませんでした。
また、ご覧ください。 よろしくお願いいたします。
月 真行