満月通信 213号 ( 水 無 月 )
感情についての考察 ②
令和6年7月21日は 十六夜の満月です。
残暑お見舞い申し上げます。
満月より 2日遅れの配信となり、お待たせして申し訳ありません。
7/22は二十四節句の”大暑”、一年間で一番に暑い季節になりました。
車に乗ると車載の温度計が40℃を表しており、本当に厳しい暑さが続いています。
外出時間を短めにする、こまめな水分補給を心掛ける、しっかりと食事を取り、睡眠と休息時間を確保するなど、十分に工夫してこの夏を乗り切りって下さい。
ご自愛下さいませ。
感情について考えてみたいと思います。
毎日、食事をしていますが、その時の心の働きに少し目を向けてみましょう。
case.1
「お腹が空いた」から食事をしようと感じることは、身体からのサインに準ずることで心の四要素のうちの一つ”本能”の働きと言えます。
case.2
「12時になったから昼食を取ろう」とするときは、空腹状態よりも会社のルールや、日常のルーティーンを尊重しています。これは”知性”の働きによるものですね。
case.3
「お肉が焦げる匂いがした。焼肉が食べたいな。」と思うことは、”感情”の働きによるものです。珈琲が飲みたい、アイスが食べたい、スイーツが食べたい、ビールが飲みたいなどと思い、飲み、食べることは日常的に多いことでしょうが、これは感情の発露によることと考えられます。
case.4
「焼肉が食べたい。でも、お金に余裕が無いから、お給料が入るまで我慢しよう」と思い感情を抑制することは、”理性”の働きです。
健康維持のために食事に制限を設け、維持することも同様ですね。
このように、日常的に心の中では無意識に、様々な思案が繰り返されている事でしょう。意志が強い、弱いなどと申すことは”理性”の働きの大小によるものと考えます。
「焼肉が食べたいから、カードローンでお金を借りた。」このような方は、感情的な欲求を抑えることが出来ず枠を超えてしまった例です。いずれ借金返済に苦慮するなど、その反作用に見舞われてしまいます。
食べすぎ、飲みすぎを長く続けている方は、糖尿病などの食事に制限を求められる病気になることが数多く見受けられます。
このように、足るを知らず、欲望に片寄った行為を繰り返すことは、幸せな暮らしから離れてしまう大きな原因になります。
経済的な範囲、病気にならない量と質の問題など、健康的生活を維持しようとすると、許容される範囲が自ずと認識されることでしょう。
これの範囲を、中庸、中道と呼ぶのかもしれません。
その範囲の中で、感情をどの様に活かし、どの様に抑えて行くかが、幸せに暮らして行くためにとても大切と考えます。
素敵な景色に感動できることや、子供や色々な命を愛おしいと思うえは、感情が豊かでなければ感じられません。温かな情愛を持てることは、人生を豊かに過ごす重要な要点であると思います。
「やけ食い」という言葉がありますが、食事と心の在り方には大きな関係があります。
嫌なことが心に残っている時、心が晴れない時など、大好きな”美味しい物”を頂くことで、気分が晴れる、忘れられることも多くあるこでしょう。
美味しい物を食べることは、不満などを上手にコントロールする良い方法です。
その言葉、行為を選んだのは何故だったのだろう?
ご自身の心の中を振り返る一助になりましたら幸いです。
次の満月は 令和6年 8月20日です。
また、ご覧ください。 よろしくお願いいたします。
月 真行